懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

最近購入した本について

 私が普段使っている新刊書店は紀伊國屋書店の新宿本店である。だいたい週に一度、いや、二週に一度くらいだろうか、気が向いたら足を運んではどんな本が発売されているかを確かめる。基本的に懐具合の寂しい人なので、欲しい本は星の数ほどあれど新刊を買う機会はあまり多くない。いつものことながら、選りに選って、迷いに迷って、これはと思うものを数冊。しかし今回は割とすんなり、購入したものは以下の四冊と相成った。

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 飛浩隆『ラギッド・ガール』以外の三冊はいずれも最近刊行されたものである。しかし中身はご存知のように古いものばかりである。ここ最近、古き探偵小説の復刊が多いように思う。非常に嬉しい限りである。

 向かって右から、小栗虫太郎『紅殻駱駝の秘密』。かの大著『黒死館殺人事件』以前に書かれたという虫太郎第一の長編作品。こちらの作品は青空文庫では公開されておらず、私は名前だけは知っていたが読んだことはなかった。一切の迷いなく手に取り、そして今読み進めている最中であるが、相変わらずの虫太郎節でとても面白い。

 新版『世界推理短編傑作集2』。言わずと知れた、江戸川乱歩編の短編傑作集、そのリニューアルバージョン。旧版は一通り目を通してはいるがやはり買わずにはいられない。新しい収録作もあり、新訳のものもあり、こういう企画は全力で応援したいものである。続刊も非常に楽しみだ。

 坂口安吾『不連続殺人事件』。ついにと言うべきか、新潮文庫入である。こちらももう何度も読み返している作品。青空文庫でも公開されているので思い出したように読み返しているがやはり買わずには。

 飛浩隆『ラギッド・ガール』。こちらは新刊ではないが、紀伊國屋書店新宿本店で開催中のハヤカワ文庫フェア、その一環としてサイン本が多く並んでいて、そのうちの一冊である。これはいわゆるひとつの衝動買いというやつである。大好き、飛浩隆先生。

 

不連続殺人事件 (新潮文庫)

不連続殺人事件 (新潮文庫)

 
ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)