懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

第59回東京名物神田古本まつりに行ってきた。

前回の記事の続きのようなものですね。ブックフェスティバルの裏でも開催されていた古本まつり。こちらは開催期間も長くて10月末からおとといの日曜日まで約1週間やっていたもの。ブックフェスティバルに行ったときは古本まつりを見て回る(金銭的な)余裕がなかったので、改めて日曜日、古本まつりの最終日に行ってきました。

 

今回の古本まつり、なかなか天候にも恵まれて初日からずっと雨は降らなかったみたいですが、残念ながらこの日は昼過ぎからぱらぱらと雨模様。靖国通り沿いで露天でのイベント、もちろん紙の本に水は天敵。土砂降りみたいにならなかっただけよかったといったところでしょうか。

 

さて、戦利品は以下のとおり。

f:id:shonen_meiro:20181106195018j:plain

いや、ほんと、欲しいものばかり見つかって嬉しい限りです。

 

偕成社のアルセーヌ・ルパン全集別巻1『女探偵ドロテ』。偕成社の全集はそもそも定価が高いものでもなく古本でも安く手に入るものが多いですが、この巻はなぜかアマゾン先生で調べると4kを超えるという高騰ぶり。こういう地味に高くなっているものはネットじゃなくてリアルで探した方がいいですね。

 

山本周五郎探偵小説全集1巻は少年探偵・春田龍介ものの選集。これもずっと欲しかったもの。少年探偵と言われたら読まずにはいられないですね。どんなものか楽しみです。

 

アイラ・レヴィン『死の接吻』。言わずと知れたオールタイム・ベスト級の傑作中の傑作。新装版が出ていたとは知らなかったです。なんか表紙が読んだやつと違う! と思って衝動買い。そのうち再読しようと思ってもいたのでちょうどよかったです。

 

山田風太郎作品ってなにげに読んだことないんですよね。面白そうなのがたくさんあってどこから手をつけようかと思っていましたが、光文社文庫の傑作選1巻が見つかったのでキミにきめた! 探偵作家クラブ賞受賞作をはじめとした本格物の選集とのことなので入門編にはちょうどよさそうです。

 

天城一の密室犯罪学教程』。タイトルからして悪趣味な探偵小説愛好家向けの香りがプンプン臭ってきますね。戦後すぐのころに雑誌「宝石」などで掲載されていた作家で、しかし単行本が長らく出ておらず、デビューから57年を経てようやく刊行された初単行本とのこと。まさに幻の探偵小説作家。こちらも楽しみ。

 

『スコッチウイスキーの歴史』。これだけ小説じゃなくて研究書です。ふと目について、めちゃくちゃ安かったので(アマゾン価格の2割くらい)衝動買い。おそらく、日本語で読めるスコッチウイスキーの本の中では最も内容が濃いものだと思われます。蒸留所の一覧や年別の製造量などの資料が半端じゃなく豊富です。読むのは大変そうだけど。