中野駅の北口改札を抜けるとどこか懐かしさすら感じる商店街が続いているのが見える。サンモール商店街の突き当たりには中野ブロードウェイがある。その東側一帯には小さな飲食店が所狭しと立ち並んでいる。昼時には周辺に勤めるサラリーマンが大挙して押し寄せるため非常な賑わいを見せる。自然、ラーメンに限らず、飲食店の激戦地といった様相となる。
サンモール商店街と平行して走るふれあいロードを歩けば、短い間隔でラーメン店がいくつも出現することに気づくだろう。各種メディアで高い評価を得ている名店がひしめくなか、通りの角っこに一見して屋台を思わせる店を構えているのが、現在では東京近郊に広く展開している青葉の本店である。
ちょうど昼時で店内は満席。しかし回転がとても早いためそれほど待つこともなく席に着くことができた。注文は特製中華そば、930円。
少し縮れ気味のやや太めの麺はつるつるとなめらかな舌触りで噛むともちもちとした食感を味わえる。スープの油と絡んでいるためか麺のつるつる感が増しているように思う。魚介系と動物系がベースとなっている醤油スープは濃厚ながらも濃すぎずからすぎず、すっきりとした余韻を感じさせる。ほどよくなめらかな舌触りのスープはついつい飲み干してしまうくらい飲みやすい。チャーシューの上にかかっている黒胡椒の風味がスープととてもよく合っていて、底に沈んだ胡椒の粒を最後にすくって食べるのがまた美味い。きれいな半熟の味玉、脂身もしっかりしているチャーシューなど具材も最高だ。青葉はやはり特製を注文するに限る。ごちそうさまでした。
【訪問日:2020/1/24】