アメリカ・オレゴン州にあるフルセイル醸造所のセッションIPA。
4.8% ABV / 35 IBU
香り：ホップの爽やかな香りがまず感じられる。レモンやグレープフルーツのような柑橘類の香りを中心に、青草のような香りもある。モルトの香りも少し。
味：やはりホップの香りがまず鼻腔を駆け抜ける。レモンのような酸味と柑橘類の薄皮を噛むような苦味が広がりほのかな甘みの余韻が残る。ボディはとても軽く、余韻も長くは続かない。
名前の通りイージーでドリンカブルなIPAだ。水のようにすいすい飲める感じ。このビールは濁ってはいないが、昨今流行りの（いや、もう流行は去ったか？）Hazy IPAのような感じで、IPAとはいうものの苦味はそこまで強くない。もちろん苦い苦いといわれる日本の一般的なビールよりはずっと苦い部類に入るだろう。とはいえ苦さの方向性が違うから単純に比較できるものでもないとは思うが。
フルセイル醸造所は1987年に設立されたマイクロブルワリーで、英語版のウィキペディアによると、商業的な成功を収めたクラフトビールメーカーの草分け的存在らしい。Session EZ IPAも通年の商品のようだが、Atomizer IPAという商品がIPAとしてはフラッグシップのようだ。公式サイトの記述を見る限りそちらの方は当然ながら一般的なIPAのようなのでそのうち探して飲んでみたいものである。
