懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

七月三日。

昨日より日記を始めぬ。擬古文体にて綴りし由は、紅葉・荷風の作風を模倣せんとすればなり。

曇り。蒸し暑き日なり。昨夜の睡り甚だ浅かりければ気分勝れず。神経の不調なるかな。

吉祥寺に往きて書を贖ふ。帰途、流紋亭に珈琲を喫す。

夜、天狗湯に湯を使ふ。烏龍茶の茶葉を浸けし風呂あり。仄かに茶の爽涼なる香せるこそおかしかりけれ。