懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

正月九日。

晴。小春日なり。昨夜寝付き悪しく午過ぎまで睡りぬ。かやうな精神状態の時は終日臥して起る能はざるが常にしあれば、午過ぎに起るのみにても大いなる進歩なり。

午下、薬店に出て栄養剤を求む。慢性的なるビタミン不足をいかにかせんとすればなり。

正月八日。

奇なる夢を見し故にやあらん、寝起き甚だ悪し。抑も長時に渡り臥したれば疲労を覚ゆるは必定なり。さばれ、一日の中で寝起きが最も疲労感の高まりたるは解し難くも腹立たしくもあり。

三島由紀夫豊饒の海』全四巻を読み始める。多年読まんと思ひし本なり。

正月七日。

終日、原神と楽器練習に時を移す。ピアノソナタ「月光」第三楽章を主に練習す。いと疾き運指の要求せらる曲にしあれば、抑も譜面の儘に弾くこと叶はじ。或いは速度を落とし、或いは音符を抜かしなどしつ、簡略化せしめ大まかに形を覚えることより始めぬ。