懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月三十日。

晴れて仄かに夏めきたる日なり。久ぶりに蝉の鳴音を聴く。 夜、立川に往きて、増々亭に麺なしライスを食う。所謂二郎系にて、鉢に具材と汁を盛り、麺の入れざらんを、白米と倶に食す新メニューなり。野菜は予めマシたる如き量の入りつ。余の二郎を食すとき、…

九月二十九日。

曇。風なし。 午より図書館に勉強す。 生活を更めるべく、二十三時頃より緩々と湯浴を済して日付の替りたれば床に就くを旨とす。

九月二十八日。

日中特筆すべきことなかりき。 身体中の血管を圧されたるが如き痺れ両手足にあり。長き正座に疲れし脚の感覚にぞ似たる。生活に不自由なけれど、些と恐らしき心地す。睡眠不足が所以なりけんや。寝ると起るに定かなる、リズムを作るべし。

九月二十七日。

朝、遽に電話あり。ドライブに往かんとて誘い出されぬ。迎へを待ちて相乗りしつ、国道二十号線を、西の方を指して只管に、走らす空は秋晴れなり。府中を過ぎて八王子、横目に流す高尾山、大垂水峠上り下り、やうやく至りし相模湖畔、さりとて目的のなかりせ…

九月二十六日。

此頃、年来の体調不良やうやく快方に向ひて、調子の良好なるを実感せらるること多くなりたり。腹の空きたれば物を食ひ、日の暮れければ床に就く。すべきをしつ、すまじきをせざる。ただそれのみを無理強いに、徒とし崩るる生活の、苦しかりきは何にか類へむ…

九月二十五日。

終日出たらざれば天候の如何なるや知らず。

九月二十四日。

天気定らず屢々驟雨あり。雷の近くに落たるべき大音声を聴く。 幾世紀ぶりにか天鳳を始めたる。忽ち一級にまで昇進せり。麻雀こそ至高の遊戯なれ。頭の働きにも良し。

九月二十三日。

曇。夕刻より雨、一時激しく降りたり。 昨夜、更くまで起たりければ、午過ぎまで睡りぬ。 夜、人と西荻に飲む。

九月二十二日。

秋晴れの天高く霞たる朝なるも、午より曇りて時折雨降りぬ。 カーテン洗濯し、風呂掃除す。『罪と罰』第四部を読む。

九月二十一日。

晴れて風あり。気温涼し。 午より図書館に勉強す。子らの囁き交す声に、騒々しくも懐愛しき心地す。

九月二十日。

雨降りて肌寒き日なり。やうやく秋の深まるを感ず。 午前中、図書館に往きて勉強す。午過ぎて、心安からず、家に戻りて憩ふ。 深更、人の訪ひ来りて、晩酌をしつ、一刻ばかり相譚ふ。好き話敵に恵まるる幸こそ得難きことなれば、身の不遇を託つは易く浅まし…

九月十九日。

551蓬莱の東京に出張せるとかや聞迄びて、朝より上野松坂屋に往く。台風近づきたるも、未だ雨降らずなり。開店前に到着せしが、既にして行列延々たり。外に比すべくもなき大人気なれば、予め整理券を配りて客を捌きぬ。余に渡されし券は百六十七番にて、凡そ…

九月十八日。

午より雨。時折遽に激しくなりて忽ち路面を川と作す。 寝覚め悪しかりければ、なるべく安静に過す。徒に臥すことのみすまじと心得つ、楽器の習練、読書に時を移す。その効にやあらん、よく食事喉を通りぬ。復調の兆し、近くに見えたり。

九月十七日。

どんよりと曇れる日なり。目覚め良し。 『罪と罰』第三部まで読了す。 炒め物をなすに花椒油を以てするが遽に余の流行となりたり。舌を痺れさしめんばかりに多量に使ふこそ肝要なれ。

九月十六日。

晴れて風の涼やかなる日なり。まさに秋晴れとぞいふべかる。 今日も図書館に往きて勉強す。午過ぎ、蝉の声の微かに聞えたり。思はず夏めきたる心地す。 夜、机上に置きたる物の並びを再考す。結果、劇的なる転換これあり。爾後、作業し安からんや。

九月十五日。

昨日は日記を忘れて寝たりけり。いま改めて振り返りぬ。 午前中、人の訪ひ来りて、珈琲を淹れつ、桃の甘露煮を食ふ。 午より、近隣なる図書館の休館日とて、武蔵野プレイスに往きて勉強す。

九月十四日。

寝られず。常に動悸を覚ゆ。漠然たる不安、余を苛みて止まず。 午より図書館に勉強す。 夜、マッシュポテトを作る。

九月十三日。

晴れて蒸暑き日なり。疲れ取れず。 ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』読了す。 夜、宝湯に湯を使ふ。

九月十二日。

晴れて残暑厳しき日なり。 胸安からず鬱鬱たり。何も得せず。

九月十一日。

曇。物憂し。頭痛あり。

九月十日。

晴れて風の涼しき日なり。やうやく秋の到来を感ず。 昨週来の予報外れて晴れたるに、月見の准備にと白玉粉もて団子を作りぬ。 深更、蒼空澄み渡りて、満月皓皓と照り映えたり。月下、団子を肴に酒を酌み、人と多いに相譚ふ。

九月九日。

起敢へず、女王陛下逝去の報を見る。当にmourningな朝なるべし。深き敬意と哀悼の意を覚ゆ。 夜、近隣を漫歩せるに、鈴虫の鳴音の頻りに響き渡りたるを聴く。耳を澄せど、蝉の声は絶えてなし。

九月八日。

曇りて蒸暑き日なり。 ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』第一部まで読む。 夜、エリザベス二世女王陛下の健康状態に懸念ありとの報に接す。快復させ給ふことを祈るのみなり。

九月七日。

曇。午より雨となりぬ。湿度甚しく不快なり。 夜、人の訪ひ来りて、珍味亭に飲む。秋田帰りなりとて、幾かの土産物を受く。

九月六日。

晴れて風強し。陽光燦燦として目を射んばかりに眩し。蝉の鳴音の囂しさに一抹の淋しさを聴く。

九月五日。

残暑甚しき日なり。会ふ人皆口々に愚痴をいへり。 夕刻、西の方を見遣れば、蒼雲峨峨として叢立ち、日を遮りてあり。洩れたる光の筋立ちて、縁辺を真白く染めたり。宛ら真夏の空を描けるが如し。

九月四日。

精神鬱鬱として安からず。終日褥中に臥す。

九月三日。

雲多く蒸し暑さ残りたる日なり。 夜、人に貰ひし林檎を食す。半量はそのまま食ひつ、残りたるをバターもて焼き、シナモンを振りかけパンに乗せ食ひぬ。今年始ての林檎なるべし。

九月二日。

雨降り頻りて風寒し。夕方に至りて上りぬ。 秀の湯に湯とサウナを使ふ。スポーツドリンクを飲みつつ、サウナと水風呂と熱風呂を往来すること二時間に及べり。快き疲れを覚えぬ。これなん調ひしといふべかる。 『罪と罰』第二部を読む。

九月一日。

曇。朝夕は秋めきたるも、日中は未だ夏の盛りの如し。 夜、荻窪に飲む。味噌田楽と春巻を味わうに麦酒を以てす。