懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

2022-01-01から1年間の記事一覧

十二月三十一日。

晴れ。 昨日炊きしゲンコツの出汁に葱頭、玉葱、人参、大蒜、豚肩肉を入れて更に煮込む。二時間ばかりで肉を取出し、醤油、味醂、酒、大蒜、韮を煮詰めし汁に漬け込む。麺を茹で、出汁と漬け汁を合はせ、豚と味玉、大蒜と葱の刻みたるを乗せて、年越しそばと…

十二月三十日。

曇。凍えんばかりの寒さなり。午より晴れ。 年越しそばの准備にと買ひ物に出る。戻りてまづ味玉を作る。玉子を四つ茹でしが、湯に入れしとき一つ割れ、剥きたるとき一つ潰れ、遂に二つとなりぬ。出汁のためにゲンコツを六時間ばかり炊く。この日の工程はここ…

十二月二十九日。

晴れの年の瀬の続きたり。予報を見るも年明けまで雨なしといふ。 午前中、図書館に勉強す。寒き中を出たるが煩しくもあり。脣の渇きて罅割れ起しぬ。 恒川光太郎『金色機械』を読む。

十二月二十八日。

快晴の空澄みて心地よく暫し散歩にうち興ず。 中山七里『連続殺人鬼カエル男』を読む。前例ありしトリックの敷衍の仕方甚だ妙絶なり。

十二月二十七日。

快晴の小春日和なり。膚を刺す風だにも心地よし。 午前中、図書館に往きて勉強す。帰り際、散髪し、遊戯場にドラムマニアを遊ぶ。いつの間にか新版に変はりて新曲も多かり。殊にテレキミの譜面おもしろし。 夜、秀の湯に湯とサウナを使ふ。

十二月二十六日。

晴れて曇りなき空の広がりたり。日の当たれば暖かし。部屋の外にて大掃除あり。師走も末になりぬ。 午前中図書館に勉強す。十代と思しき人の多く来りて励みたり。かつて余の学校にありしとき、勉強なるものよくせざりき。後悔の念ばかり積りたり。

十二月二十五日。

快晴。暖かきこと春の如し。暖房いらず。 強いてクリスマスめきたることはせず、ものも食はず過したり。余は神教徒にあらず。そのうへ金も持たざればなり。

十二月二十四日。

快晴。寒さ身に沁む日なり。 買い物に出たれば、骨付き肉の多く並びたるを見る。平生は捌きて商品に為したるものを、そのまま焼きて出したるか。意に反して、この日こそ精肉業者の仕事の易からんや。いかにとぞ。 モーム『サミング・アップ』を読む。この書…

十二月二十三日。

部屋の気温拾五度を下る。鼻を突くが如き寒さなり。 エリス・ピーターズ『雪と毒杯』読了す。 鶏ガラを一刻ばかり煮込みて出汁を取り、これに炒めし玉葱、挽肉、雛豆を入て更に煮込み、後にカレールーを加へる。出汁を取りし効験ありて、いと美味きこと水カ…

十二月二十二日。

朝まだきより雨、正午まで降り続く。 部屋の前に道路工事あり。コンクリートの塗り直されたるを見る。 夜、国際政治チャンネルの大忘年会を視る。

十二月二十一日。

晴れたる空に雲の流れたり。風寒し。 午前中、図書館に往きて勉強す。美少年録第三輯に入る。 珈琲の値上がり激しければ、日毎の飲料を紅茶に替へぬ。

十二月二十日。

極めて寒し。昔住みし処に大雪の降りたるを報道に見る。積雪の三十糎ばかりなりといふ。かつてほどには積らざらんや。 納豆餃子を油で揚げて食ふ。

十二月十九日。

快晴の空青く風寒し。昨夜の興奮に因りて寝られず。朦朧と過す。

十二月十八日。

夕刻まで寝たりけり。後に起きてM-1グランプリ、ワールドカップ決勝戦を観る。共に近年最も面白きエンタテインメントなりや。生きたること恨む心を忘れつ。

十二月十七日。

薬局に往きて頭痛薬と歯ブラシを購ふ。薬を飲みて休む。 日暮れて雨降る。いと寒し。ワールドカップ三位決定戦を観て又寝る。

十二月十六日。

終日臥す。頭痛悩ましかりけり。

十二月十五日。

米を炊くに種々の調味料を以てすること、近頃余の流行となりたり。例へば醤油と胡椒、或いはバターと洋風出汁素など。 夜、天狗湯に湯を使はんと出たるも臨時休業なり。ただ寒風に身を晒しつ。

十二月十四日。

体調悪しく終日臥す。

十二月十三日。

悪夢を見て寝過ごしつ。米を五瓩購ふ。大蒜とバターもて鳥もも肉を焼く。クロアチア対アルゼンチン戦を見て夜を深す。

十二月十二日。

一箇月ばかり放置せし浴室の電球を替る。ホーソーン『緋文字』を読む。 夜、荻窪に二郎を食ふ。

十二月十一日。

深更起てワールドカップ準々決勝両試合を観る。今大会にて最もハイレベルな戦いなりけんや。昼過ぎに少時寝る。

十二月十日。

午前中、頭痛ありて臥したりき。疲労の積りたりけんや、なるべく電子機器の画面を見ず、読書に時を移す。ワールドカップに備へて早めに仮寝す。

十二月九日。

晴。いと寒し。厚手の靴下を出す。

十二月八日。

晴。日中は温暖なるも、暮れて後寒く、初めて暖房を用ふ。臥したれど寝られず明け方になりぬ。数箇月前は寝られざることこそ常なりしが、今は稀なりと言い得るほどになりたり。

十二月七日。

晴。白く霞める冬空を見る。寒さ厳しく、室温の冷蔵庫に異ならず。熱き珈琲を淹れたれど、瞬く間に冷めぬ。

十二月六日。

室内にありても寒さの厳しき時節になりぬ。部屋着を一枚重ねたるも空気の冷やかなるを感ず。されど電気代の高かれば、なほ暖房を使はで過す。

十二月五日。

曇。寒さ激しき日なり。夜には凍らんばかりの雨降る。 醤油を使ひ尽しぬ。大蒜味噌を作る。 ワールドカップ日本戦を観る。惜しき敗退なり。余は従来サッカーに多く関心はあらざりけれど、改めて其の面白きことを知る。次回大会への期待の高まりたる結果なら…

十二月四日。

夜は十時頃に休み、朝六時頃に起るが最適なりと見つけたり。よく寝られし日の体調は、乱れなき水面に似て、其処に実体のあらざるが如し。体調の好悪に惑ふことなく生きらるることの身軽さを知る。心身の負目の格段に減りたるを思ふ。 原神を更に進めぬ。最初…

十二月三日。

晴。冷風吹きたり。数日前、今年は暖冬なりやと思ひしが、寒きことに変りなし。 大坪砂男「盲妹」を読み返す。最も好いたる短篇小説の一個なり。 夜、天狗湯に湯を使ふ。

十二月二日。

晴れて寒き日なり。或いは肌の或いは喉の乾きたるを覚ゆること頻りなり。ゆくりなくも咳きの多くなりたるに気づく。 午後、頭痛ありて吐気激し。夕刻には治りぬ。