懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

正月三十日。

晴。朝夕は寒さ烈しくあれど、日中は気温上りたるを感ず。僅かなれど暖かし。 図書館にて勉強す。『美少年録』第二十二回まで読了す。

正月二十九日。

晴。寒波留まりたり。図書館に往きて勉強す。 食事睡眠の改善の効果ありけんや、筆持つ腕の疲労の度の軽くなりたるを感ず。

正月二十八日。

晴れて風の強き日なり。空に雲なく天いと高く見ゆ。寒さ厳しくも重ね着して動きたれば暑くもあり。 午前中図書館に勉強す。午過ぎ、五日市街道を自転車より走り、新小金井街道を折れ、椿食堂に拉麺を食ふ。晴天の下心地よく、久しぶりの運動にもなりぬ。 夜…

正月二十七日。

晴れて寒き日なり。午前中図書館に勉強す。 数日前に贖ひし豚肉の冷蔵庫に残りたるを気づく。慌てて食す。又此頃夕餉の主食に馬鈴薯を以てするが習慣となりたり。

正月二十六日。

晴。寒波いと烈し。空調にては寒さ変はらず、厚着と熱き茶をもて忍ぶ。喉を守らんが為、寝る時にマスクを着けぬ。これはかなり効果あり。 図書館に往きて勉強す。モーム『アシェンデン』を読む。 楽器練習す。鍵盤を走らす指のいと軽く動きたるを観ず。いま…

正月二十五日。

晴。記録的なる低温来りぬ。もし降水あらば雪になりけんや。室内温度冷蔵庫と異ならず。暖房を用ひるともなほ底寒し。 午前中図書館に勉強す。美少年録第二十一回まで読了す。 夕餉を作る意力なく、近隣なるスーパーの惣菜にて済す。

正月二十四日。

気絶せしが如き睡りを三時間あまり睡りぬ。動悸激し。 笠井潔『バイバイ、エンジェル』を再読す。幾度目かの再読なり。この本が最も活きる力を得らるる一冊なり。 寒波襲来の報道盛りなりしが、此の日中は小春日の如く暖かなり。暮れて後俄に気温下りぬ。前…

正月二十三日。

曇。昨日に優して寒し。此冬一番の冷え込みならん。暖房効かず。窓なきが如し。

正月二十二日。

晴れて雲の多く流れたり。寒さ氷の如し。雪の見えざること寂しかり。 ヴァン・ダイン『ベンスン殺人事件』を再読す。 夜、馬鈴薯を茹でて食ふ。

正月二十一日。

昨年末頃より、夜睡る習慣の定まりたりしが、此週卒に崩れ落ちぬ。一度失せし生活の容易に戻らざるを思へり。素より脆き基礎なれば、其に合はせて生きるのみならん。殊更問題視すべきことやは。されど悲歎措く能はず。 時間は定まらずとも、睡るべき時を自ら…

正月二十日。

頭痛去らず。一週間ぶりに短時間楽器練習す。

正月十九日。

数日間臥したるばかりなる生活続きぬ。久方ぶりに出て荻窪に二郎を食ふ。此歳始ての外食なり。

正月十八日。

特記すべきこととてなし。

正月十七日。

昨日書きし言叶はず。大半臥せり。夜に少し肉を焼きて食ふ。

正月十六日。

半日臥したり。明日より又励みたし。

正月十五日。

吐気止まず。強ひて食べたくもなきものを食ふのみ。

正月十四日。

此日も終日臥したりき。

正月十三日。

終日臥す。

正月十二日。

体調悪しく終日臥す。夜、卒に頭痛と吐気と動悸ありて眠るを得ず。

正月十一日。

此日も隣室の工事喧囂し。水道管の故障せし由、大家の話に聞きぬ。

正月十日。

晴。風強し。 隣室より金槌もて叩きたるが如き大音声の響き来りて、出て見れば工人ありて床など剥したり。隣人の何処かへ越したりけんや。工事の所以は詳らかに知らず。 午後、図書館に勉強す。人多し。

正月九日。

晴。小春日なり。昨夜寝付き悪しく午過ぎまで睡りぬ。かやうな精神状態の時は終日臥して起る能はざるが常にしあれば、午過ぎに起るのみにても大いなる進歩なり。 午下、薬店に出て栄養剤を求む。慢性的なるビタミン不足をいかにかせんとすればなり。

正月八日。

奇なる夢を見し故にやあらん、寝起き甚だ悪し。抑も長時に渡り臥したれば疲労を覚ゆるは必定なり。さばれ、一日の中で寝起きが最も疲労感の高まりたるは解し難くも腹立たしくもあり。 三島由紀夫『豊饒の海』全四巻を読み始める。多年読まんと思ひし本なり。

正月七日。

終日、原神と楽器練習に時を移す。ピアノソナタ「月光」第三楽章を主に練習す。いと疾き運指の要求せらる曲にしあれば、抑も譜面の儘に弾くこと叶はじ。或いは速度を落とし、或いは音符を抜かしなどしつ、簡略化せしめ大まかに形を覚えることより始めぬ。

正月六日。

朝、寒さ甚しく冷気喉を焼くが如し。暫し起き得ず微睡みたり。然る後、暖房を強に設定す。 麻耶雄嵩『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』を読む。三度目の読了なり。幾度読みても感動止まず。また幾度でも読み返し、理想とすべき作品なり。

正月五日。

晴。部屋を掃除し、家具の配置を更める。従来寝床を窓辺に置きたりしが、いよいよ寒く奥に移しぬ。 クイーン『十日間の不思議』読了す。これ余の最も好みたる推理小説にて十指に入らんばかりなり。かつてなかりし感動を覚ゆ。 夕餉に牛肉を焼きて食ふ。

正月四日。

晴。近隣なるスーパーの営業始りて買物に出る。食ひたきもののなかりしが、食はで儘ならぬ生活の、恨みに思ふ甲斐もなく、最低限度の食物を見繕ひて帰りぬ。 塵芥置場に塵芥積み上りて人の丈を越えんとす。明日より可燃塵芥の収集再開なればなり。 エラリー…

正月三日。

晴。寒し。先日仕込みて食べ続けたる拉麺やうやうなくなりぬ。 夕刻、近隣なる公園に走る。東の方に月歩みて幽明たり。遮るもののなき空青く、飛行機の遠く翔たり。 橘外男の短篇を読む。昨日作りし餃子にて夕餉を済す。

正月二日。

晴。寒からず穏やかな日なり。初夢になにやら見たりしと思ふも、忽ち忘れぬ。 阿津川辰海『蒼海館の殺人』を読む。前作は火なりしが此作は水のクローズドサークルなり。古典黄金期の作なれば『ナイン・テイラーズ』のオマージュなりやと思量す。 夜、餃子を…

正月一日。

晴れて煦々たる日差し眩しかり。午前中、井草八幡宮に参拝す。新年を賀する人出に混みたり。猿回しの声、境内に響きぬ。 昨晩作りし拉麺を昼餉にす。『カナリア殺人事件』の映画を視る。 夜、拉麺の出汁を用ひて味噌鍋と為す。いと美味なり。此度作りし出汁…