懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】綾辻行人『びっくり館の殺人』講談社文庫

久々に、大好きな綾辻行人センセの作品を読了した。館シリーズの第8作目『びっくり館の殺人』である。以下、悪趣味な探偵小説愛好家の感想というか戯言である。 びっくり館の殺人 (講談社文庫) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/08/12 …

【読了】山田正紀『カムパネルラ』創元SF文庫

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』といえば、文学方面だけにとどまらずあらゆる創作ジャンルに甚大な影響を与え続けている不朽の大傑作である、というのは当たらずといえども遠からず、あながち間違ってはいないのではないか、くらいのところが僕の認識だ。回りくど…

【読了】A・A・ミルン『赤い館の秘密』創元推理文庫

創元推理文庫の創刊60周年を記念した「名作ミステリ新訳プロジェクト」の第3弾として『赤い館の秘密』の新訳版が先月発売された。作者はくまのプーさんの生みの親として有名なA・A・ミルン。戦前英米本格推理小説黄金時代の初期の代表作として、おそらく後世…

【読了】エリー・アレグザンダー『ビール職人の醸造と推理』創元推理文庫

まずは表紙を見てほしい。これが全てを物語っている。新ジャンル、クラフトビール・ミステリーといったところだろうか。ミステリ好きかつビール好きの僕としては思わず手に取らずにはいられなかった。 ビール職人の醸造と推理 (創元推理文庫) 作者: エリー・…

【読了】小栗虫太郎『二十世紀鉄仮面』河出文庫

来月、2019年5月上旬に、河出文庫から『法水麟太郎短編全集』という新刊の発売が予定されている。詳しい情報や書影などはまだ公開されていないようだが、おそらくKAWADEノスタルジック<探偵・怪奇・幻想シリーズ>に連なるものかと思われる。小栗虫太郎とい…