懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

八月二十八日。

雨。涼しくて過ごしやすき日なり。

午頃、雨止みたるを見て図書館へ往かんと出るも、自転車に乗りて少時走るほどに、復た雨降り出し忽ち豪雨となりて、避ける術のなかりせば、屋根を得る頃には濡れ鼠となりぬ。忌々しき雨男なるかな。

多年使ひし塵芥箱の蓋なる撥条機構壊れつ。新しきを探すも未だ良きもの見つからず。

夜、近隣を漫歩せるに、ドラマの撮影現場に遭遇す。余の東京に住みて永年を経たるが、ドラマの撮影の如きを見しことは嘗てなかりき。機材、人員の数多ければ、可也な予算を組みたる企画ならんや。