2022-10-03 十月二日。 日記 晴れて温暖なる日なり。半袖にて過したるに、暑からずなほ肌寒からず、稀なる程良き気候なるべし。 午過ぎより図書館に勉強す。『近世説美少年録』第十五回まで読み果てつ。 夜、天狗湯に湯を使はんとて出たるに、西の方をうち見遣れば、半月の赤黒く朧げに、低く浮びてあり。妙に胸騒ぎて思ふやう、厨二病の血こそ疼くめれ。