2022-09-10 九月九日。 日記 起敢へず、女王陛下逝去の報を見る。当にmourningな朝なるべし。深き敬意と哀悼の意を覚ゆ。 夜、近隣を漫歩せるに、鈴虫の鳴音の頻りに響き渡りたるを聴く。耳を澄せど、蝉の声は絶えてなし。
2022-09-09 九月八日。 日記 曇りて蒸暑き日なり。 ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』第一部まで読む。 夜、エリザベス二世女王陛下の健康状態に懸念ありとの報に接す。快復させ給ふことを祈るのみなり。
2022-09-05 九月五日。 日記 残暑甚しき日なり。会ふ人皆口々に愚痴をいへり。 夕刻、西の方を見遣れば、蒼雲峨峨として叢立ち、日を遮りてあり。洩れたる光の筋立ちて、縁辺を真白く染めたり。宛ら真夏の空を描けるが如し。
2022-09-03 九月三日。 日記 雲多く蒸し暑さ残りたる日なり。 夜、人に貰ひし林檎を食す。半量はそのまま食ひつ、残りたるをバターもて焼き、シナモンを振りかけパンに乗せ食ひぬ。今年始ての林檎なるべし。