懐風堂日誌

同人サークル・少年迷路主宰 五戸燈火の日記

十月十四日。

朝より雨、午に至りて止むも、時々降りたる形跡あり。

百均に買ひし護謨草履の、先辺千断れかけたりしが、いよいよ得履けずなりぬ。新しき履物を買はまほしけるが、いかにかせんや。安物ならで、長く履き得る物をこそ買ふべけれ。

夜、秀の湯に湯を使ふ。帰途、虫の鳴音高やかに響きぬ。鈴を転がしたるに似たり。